mixiユーザー(id:7990741)

2024年07月08日21:40

38 view

「福翁夢中伝」上⋅下 荒俣宏著

もはや旧紙幣となった福沢諭吉が、
咸臨丸に乗り込む辺りからの生涯を描いた小説。
上巻よりも下巻が、ずっと面白かった。

咸臨丸の「真実」として、勝海舟と木村摂津守の行動や、
大隈重信らとの関係など、驚きもあれば
小泉信吉(信三の父)との関わりに惹き付けられたりもして、
どこまでが真実か、はさておき、破天荒に近い生きざまが痛快だ。

特に、北里柴三郎が帝大閥から排除されるように追い込まれたところを
福沢がどう救ったかをおもしろく描いてあり、
新紙幣への交代と重なって、
このタイミングで読めたことに、感ずるところがあった。

著者は、三田キャンパスの図書館に入り浸ることで
大学生活を始めたような、慶応OBで、
創設者に対する愛のあふれる長編。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年07月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031