「終わった人」に続けての、ベストセラー。とてもおかしくてオモシロかった。
とにかくテンポがよくて、くすくす笑い連発。
主人公は78歳の若見えに命を懸けているようなハナ。
夫の岩造と、彼の家業である麻布の酒屋経営から引退しての二人暮らし。
とにかく自分を若く見せることに賭けていて、
冒頭からシニア向け雑誌の読者ページにスカウトされる。
仲の良い夫婦には子供が二人。さらに孫も。
その家族の描写を始め、やたら辛辣な批評を繰り広げ続ける
ハナの語りに、どっぷり惹きつけられて物語が進む。
以下ネタばれになるが
実はハナのような経験をしたシニアを一人知っていて、
彼女は日本人ではないが、その夫と二人で来日した時に会っている。
だからこその、事実を知った衝撃の大きさは、本当によくわかる。
まさにこの小説こそ、私の友人Rの心境を少しは明らかにしてくれて、
なんとも個人的な読書体験ができた。
二点ほど大きく異なるが、一つは小説のハナには友人はいないから、
その点、親戚や友に恵まれているRは良かった、と思った。
もう一点については・・・控えようと思う。
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