朝刊に350回連載された長編で、作家のイメージとは少し違うと私には思えたが、読みきった。
大変裕福な、大企業を経営する一家の、長男でない50代の美男二人が主人公。
つまり「何でも持っている」男友達。
買うもの行くところ、そして寄ってくる女性達全てが
読み手が嫌気がさす位ハイレベル。
しかも、うち一人はシンガポールの会社と東京本社の取締役掛け持ちで
2カ国にまたがって遊びまくる・・
もう一人の方は、不動産市場には出回らない京都の大きな家を買い求め
茶室を直し、さらには芸妓を囲うというようなこともする。
その彼の母親が津田塾出の辛辣な性格で、
広尾のガーデンヒルズ住まいの未亡人。
およそ庶民的とは真逆の人々の様子が、詳しく綴られる。
さらに新興実業家のIT長者までが登場して、
和洋中取り揃えた見た目も美しい幕の内弁当のように
若干ストーリーが広がりすぎた感もあった。
内容も描写も、日経新聞の愛読者オジサン向けで
往年の渡辺淳一の人気作品のような読みごたえ。
正直、何回か続きを読むのを止めようと思った。
結末が好みではないが、加筆修正されて単行本になったら売れるのだろう。
「我らがパラダイス」の方が、ずっと面白かった。
ログインしてコメントを確認・投稿する