女性を主人公とした短編小説7篇。全部良かった。
地方ものというか、都会から旅した先での物語が特に面白かった。
中でも、「長良川」「寄り道」(白神山地)「斉唱」(佐渡)そして「沈下橋」(四万十川)が
よく練られた短編で、短いながらも充実した話だった。
全て、過去を引き出してくるのだが、その綴り方が見事だと思う。
どれも恋愛そのものがテーマでないところに、
この作家の懐の深さみたいなものを感じさせられた気がする。
家族の話あり、女同士の友情が底辺にある物語あり・・
もちろん(?)幸せな人たちの楽しい話、というわけではないが、
振りかかった不幸への対処や、自業自得の結果に対しての踏ん張りとでもいうか、
読後感の良い小説集だった。
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