mixiユーザー(id:7990741)

2016年06月18日16:38

127 view

「永遠をさがしに」 原田マハ著 (河出文庫)

永遠と書いて、とわ と読む。
わ は和音というヒロインの少女の名前。
そして と は、時依という、その子の母親の名前。

トワという歌わないカナリアが逃げだし、そして時依も
世界的に有名な指揮者の夫から、娘の和音を残して、単身出て行ってしまったところから
この物語は始まる。

指揮者の夫に元チェリストの妻。そして幼い頃から英才教育を受けてきた一人娘。
彼女が都立高の一年になったところで、その父がタングルウッドの指揮者に請われて渡米することになった。

父1人娘1人の裕福な生活。
お手伝いさんやら事務所のお姉さんやらに囲まれていても、寂しい暮らしの和音
と、ここまでは少女漫画かヤングアダルト向けの設定のようだけれど、
父親の渡米の直前に、突然のキャリアウーマンの登場で、家族のものがたりーー主に母と娘にスポットが当てられていく。

会話がほとんど高校生レベルで、読みづらくないともいえなかったが、
テンポよく進む中にも、それはこの作家だから、自然描写と心理を掛け合わせた描き方がステキだったりする。

何よりも、学芸員でもあり美術が専門のはずの著者の、クラシックーー特にチェロに関する知識に感心させられる。
サクサク読めても軽すぎない、おもしろい小説だった。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年06月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930