mixiユーザー(id:7990741)

2015年09月12日12:36

441 view

「あなたが消えた夜に」 中村文則著

新聞連載小説ということで、長い、というのが、まず言える。
でも面白かった、ということには当てはまっていた。
ただし、登場人物が多いし、途中からの進路変更、というか、
筋の演出が、ちょっと警察小説→犯罪心理小説?? と思われるところがあり、複雑で、
一気に読めばよかった、と思った。

主人公が一応、刑事なのだが、彼は心に傷を負っている、と初めからわかる。
その相棒が、かなりの変わり者の若い女性刑事で、このコンビが連続殺人事件を解決していく
という犯罪或いは推理小説。

ただ、途中で精神科医が現れる辺りから、様相が変化し、サイコサスペンス或いは猟奇もの?
と展開して行って、そこが深くてよりスリリングになって、おもしろくなるのだけれど、
最初の方に、所轄対捜査一課の図式みたいな、テレビの刑事もの風の色づけがなされていて
やや面倒くさかったし、いらないかな、とも思えた。

ところで、この作家が時折投げてくる、脱力系のディテールには、くすりと笑わされた。
この手の小説に対する色どりの手法としては、お見事。
笑いのツボが、私にはぴったり来て、楽しかった。
寝グセの描写とかめちゃくちゃなパフェとか、中村ファンじゃなくても、とても心惹かれ、
また次の作品も読みたくなってしまう。


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年09月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930