mixiユーザー(id:7990741)

2015年07月13日16:01

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「きのうの世界」 恩田陸著(上下巻 講談社文庫)

この作家の代表作は、本屋大賞受賞作の「夜のピクニック」だとしたら、私の好みではない。
したがって、まったくの偶然、手を伸ばして借りてみたら、読みやすくおもしろくて驚いた。

ものがたりは推理小説のように始まる。

あるサラリーマンが突然、会社の宴会後に「失踪」し、別な町で死体となって発見される。
その様子から、警察は他殺とふんで、捜査を始める・・・
そんな始まり方で、しかも次々とワケありの怪しい個性的な人物が、それこそ老若男女登場。
「どうして人物紹介欄がないの?」と、舌打ちしつつ、ずんずん読み進めていくにつれて
なんとなく感じたのが、
「あれ?これ読んだことあったかも・・・」

この長編、冒頭からぼんやりとした既視感というか、どこかで読んだ感が否めなかった。
有名な小説の、なんというか本歌取り風?
みたいな雰囲気を、感じてしまった。
にも関わらず止められなかったのは、真相を知りたい気分を盛り上げる造りがきちんとしていて、
オリジナリティ満載の、謎を追及するのだ!調になっているから。

不思議な町と、特異な能力を持った男のミステリー、とでもいおうか。
20年以上前に人気を博したテレビドラマ「ツイン・ピークス」系の話かなぁ、という印象も持ったけど、
長さに負けずに、おもしろかった。

ps 既視感は、エラリー・クイーンの推理小説に敬意を表した、誰かの小説を読んだことあったかも、という感覚。
まったくの思い違い、です、多分。
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