あと4日で閉館し建替えになる、という日比谷の高級ホテルを舞台にした推理小説。
アリバイ崩しがメインで、私立探偵を主人公にした正統派の長編。
元刑事だった主人公「私」は、匿名の依頼人から、ゴウダミノルを探してくれと頼まれる。
閉館までという絶対のタイムリミットの中、
館内は最後を惜しむセレブな宿泊客で賑わっていた。
ところがゴウダミノルについて話をしたいと持ちかけられた相手を゙訪ねると
その男は殺されていて、疑わしいのはその岳父と一族。
その家長•平功生は政界にも顔が利くフィクサーとも言われる財界の大物だった。
一癖も二癖もある裕福な一族と対決する主人公は、殺人事件の担当刑事や
財界を゙ディープに取材しようとするフリーの記者らと時には協力し
或いは煙たがられながらも真実を突き止めようともがく。
平功生に直接話を聞こうにも、ホテルの超排他的なラウンジ等、障害が立ちはだかる。
いかにも帝国ホテルという設定の、閉じゆく老舗ホテルの描写を楽しみながら、
ぐんぐん読み進められた。
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