10年以上前の出版、原田マハを推薦してあげた友だちに勧められた。
なかなか面白かったけれど、江戸時代の話なので漢字にフリガナが多くて苦労した。
伊藤若冲の半生を、異母妹志乃にも焦点を当てて描いた長編。
江戸では田沼意次の采配の時代なのだが、舞台は京都。
大店の長男でありながらも、妻の自殺後には完全に若隠居を決め込み、
画室に籠り、顔料等の用意は志乃にやらせて創作三昧で暮らしている若冲。
そんな彼に心からの憎しみをぶつけてくるのが、亡き妻の弟·弁蔵なのだが、
憎むあまり、若冲の画風を゙真似て贋絵画家として活躍を始める。
その時代の画家と言えば、円山応挙や与謝蕪村ら。
そして池大雅は、若冲の数少ない友人として描かれ、好ましかった。
排他的な京都の江戸時代が生き生きと感じられ、また、
若冲の作品が描かれて行く様子の表し方も鮮やかだ。
若冲ファン必読の書だと思う。
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