友人から、面白いよ、と借りたノンフィクション。
アメリカ軍人と結婚、渡米した美女の生涯を、彼女の友人達に取材して描いている。
裕福な家庭で不幸な育ち方をしたキヨは、1940年に東京女子大に入学
卒業後フルブライト留学生として渡米するも、
日本を出る前に出会った米国軍人が、留学先まで追いかけてくる。
実家から逃れたかったこともあり、キヨは結婚してアメリカで軍人の妻として暮らし始める。
その時代、比較的平凡に暮らして行くような環境だったのに
夫が見つけた新聞広告の、政府機関の日本語講師募集から
CIAの日本語教育インストラクターとしての道が拓ける。
そして四十代から七十代までの長期にわたり、キヨはスパイに日本語を教える仕事に就いていた。
本書では、キヨの生活のみでなく、
アメリカのスパイが日本でどのように生活しているのかまで
元CIA職員から話を聞いて描かれていて、面白い。
実家で冷遇されて家を捨てた頑張り屋の記録でもあり、
スパイ養成という特殊な仕事に就いて成功した女性の奮闘記でもある。
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