八ヶ岳南麓の別荘地に移住してきた人々の人間模様。
ドロドロの愛憎劇なのだが、スラスラと読めて面白かった。
東京での挫折を抱え、管理人としてやり直しを諮る慎一の下へ
別荘地を管理する不動産会社から転勤してきたのは、
慎一よりも少し若い、二十代の独身女性·七帆だった。
慎一は、"何をやらかしたのだろう"と思うものの直接尋ねることができない。
そこへ別荘地の外から入ってきた二人が、クマに惨殺される大惨事が起きた。
読み手が把握できる上限(と私が感じる)位の様々な世代の夫婦が
互いを観察しながら、まずはクマの恐怖と向き合う。
やがて殺された二人が隣町の男女と判明し、
憶測や慰めや、色々な波紋が広がって行く。
管理人二人の過去が少しずつ明らかになり、
登場人物達の過去と現在も語られ、とても面白い。
これだけ多い登場人物達の向かう結末は?
と引き込まれて楽しめた。
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