今回の芥川賞受賞作の一つ。"面白さ"から言うと、私は??なのだが、
最後まで、何というか、気になる小説だ。
主人公は、杏と瞬という一卵性双生児なのだ、が
文中にも出てくるように、ある意味障がいを持つ、と言えるような…
いたって普通の、四人家族のようでいて、
父親の出生の過程からして、平たく言えば異常。
かといって、おどろおどろしいとか、オカルトものということでは全くなくて、
何とも平均的な小市民の穏やかな両親の子どもなのに、
「かわいそうに」と、令和になる前に亡くなった私の母だったら、素直に言っただろう。
一つの段落の中で、視点がスイッチしたり、
読みやすくはなかった。
が、とても個性的な意欲作だと言えるし、
そこここでの、父親の何気ない所作から、
愛が感じられる描写が、好ましかった。
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