近未来の韓国の少女達の奮闘物語。
個性的でわかり易くて、びっくりするほど面白かった。
2035年、競馬は生身の競走馬にヒューマノイド騎手を乗せて行われる。
そんな競馬場近くて食堂を営む母子家庭の10代の姉妹ヨンジェとウネ。
姉のウネは幼い頃から車椅子だった。
ある日競馬場で壊れて動かなくなった騎手ヒューマノイドを見つけたヨンジェは、
お小遣いを丸ごと使ってそれを持ち帰り、修理しようとする。
ロボットに関する知識豊富なヨンジェは、ある事をきっかけにクラスメートのジスと近づく。
二人が目指すのは……
またまた貧しい育ちの若者の話。
でもここのところ私が読んてきた日本の小説と異なり、
韓国のティーン女子は、驚くほど元気で前向きだ。
感心しながら読み進むと、脇をかためる大人たちもかなりの好人物で、
頑張る女の子たちをそれなりに応援してくれる。
がむしゃらに働く母親の過去にホロリとさせられもするが、
なんと言っても、心の無いはずのヒューマノイドにグッと心を持っていかれた。
こんなにもわかりやすくてストレートに面白くて、そして切ない小説にめぐりあうとは。
これが私にとって人生初めての韓国文学。
今年の目標、初めてのものチャレンジ が大変好調で嬉しい。
近年出版の、あの英国巨匠の長編小説が、ちょっと似通っていないこともないけれど、
それはそれで別なお話で、比べるのは無粋だろう。
ログインしてコメントを確認・投稿する