若い男女の、出合いから始まる面白い恋愛小説なのだが、
軽くてテンポよく展開する根源には、実は重い問題が存在している。
だから、この著者ならではの恋愛もの、と言えるかもしれない。
主人公の伸行は、中学時代に読んで強い印象を持つラノベについての、
共感できるような感想をネットで見つける。
そのブログ「レインツリーの国」の、ひとみとメールでやり取りするうちに
会いたいという気持ちが募って・・・
重い事実というか、二人の恋愛には大きな障害があるのだが、
客観的かつ一般的にも「障害」としてそびえるその現実を
伸行の、こてこての関西弁が、何とも軽やかに、
時にはオモロくアレンジして表現して見せてくれる。
河内弁というのは、喧嘩の時は迫力負けしない、地上最強言語なのだそうだ。
それも楽しめたし、テレビのフツーのお笑いよりも、
よっぽどおかしい会話文も、堪能できた。
「図書館戦争」シリーズとのコラボだそうで
さすがに面白かった。
ログインしてコメントを確認・投稿する