半魚人と、研究所の掃除婦との、大人のラブストーリー。
音楽は4ビートジャズ。
というのが表向きの話だが、そこに宇宙探査開発競争とか、
社会の底辺に生きる者の孤独とか、さらには
暴力やアクション、人種差別までが加わって、独特の世界が繰り広げられる。
見ていてずっとテンションあがりっぱなしだった。
楽しいお話ではない。
声が出ないという障害のあるヒロインが、
「自分をありのまに見てくれる半魚人と恋に落ちる」
と言われるが、そのような表現から連想される
異形の者との、プラトニックな恋愛などということからは、程遠い展開をする。
このギレルモ・デル・トロ監督の「バンズラビリンス」は、10年くらい前に見たけれど、
マイミクさんが「スプラッターな」と表現したシーンがあった。
ファンタジーもののはずだったのに。
今回は、身構えて行ったのだけど、そこは、まあ大丈夫だった。
が、残酷なところは、しっかりあったし、血なまぐさい点も何回も。
僅かな息抜きは、ヒロインの隣室の住人がつけっぱなしにしている、
昔のアメリカのドラマや映画。
"古き良きアメリカ"を時々差し込むことで、
ヒロイン等の受ける仕打ちが、余計にむごく感じさせられた気がする。
巧みな映画だったけど、私の好みではなかった。
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