mixiユーザー(id:7990741)

2017年02月05日23:46

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「告白の余白」下村敦史著

怖〜い京女と、彼女に翻弄される若い男の物語。

著者は「大注目のミステリー作家」だそうで、
江戸川乱歩賞を授賞している若手。
実は図書館で数十人の予約待ちをしたのだけれど、
我ながら何故この本を読みたかったのか、既にすっかり忘れていた!
ただ古都の祭やしきたりなど、豆知識は増えた。

舞台が舞台なので、言葉が標準語ではなく、京言葉が頻出。
正直、かなり苦労しながら読んでいくと、
心理サスペンスっぼい、独特の展開になってゆく。

主人公は高知の農家の次男だが、兄とは一卵性双子。
放浪癖のある兄が、4年ぶりに帰宅したと思ったら・・・

あることをきっかけに、主人公は兄の恋人だったらしい女性を探しだし、町家に住まうことにする。
祇園で暮らすようになって、よそ者を徹底的に差別する町で、
伝統やら独特の物言いに振り回されながら、真相を明かにしようと奮闘する。

とにかく登場する女性達が皆それぞれに、怖い。
表と裏があり、本音は明かさず、柔らかな言葉が、
実はナイフのように用いられていたりもする。

真相がわかってからも、その裏もまだあるのでは?
と疑いだしたら切りがない、スッキリしない小説だった。

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