高校の仲良し五人組の、半生を綴った物語。
不在すなわち亡くなった菜乃子は、グループの中心の美少女だった。
菜乃子の夫となった達也と一番地味な倫子は、それこそ嘆き悲しむが、
他の二人、健太と沙耶は悲しみながらも別な感情を抱く。
新興宗教や小説家への道等、若かった彼らが、仲間を突然失う苦しみを分かちつつも
各自一人一人で乗り越えて行く様が包み込むように描かれる。
傍目には非の打ち所のないように見えた若くて美しい菜乃子は、
なぜ死を選んだのか。
そして他の4人の仲間は、どう乗り越えたのか、
最後まで五人組を描いているところに、作者の強い思いを感じる。
好ましい小説だった。
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