芥川賞作家の長編。
元自衛官という自身の経験を大いに生かし、武器や装備を詳述し、
とてもリアルだが、やや読みにくく感じた。
ロシアが北海道に軍事侵攻してきたものの、
自国内の紛争で、軍はそのまま放置され、
迎え撃つ自衛隊や民兵、それに警察がぶつかり合う。
釧路は無法地帯となり、その他の北海道の都市も、
戦いの舞台となってしまった。
そんな中、自衛官イリキは操縦していたヘリコプターが攻撃され墜落してしまう。
そこからイリキの辛い"行軍"が始まった…
主人公は、広い北海道を、知り合った人々に助けられて巡って行くわけだが、
その顔ぶれが、とてもバラエティに富んでいて、展開に深みを増している。
そこここに、イリキの感じる国への怒りや恨みのような感情が表され
作者の経験に鑑みて、一般国民としては考えさせられる小説だった。
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