父を亡くした若者が、モヤモヤしたものを振り払うように
夜の散歩に出かけると、同じ会社の年上の女性社員とその連れに出会う。
生きづらさを抱えた近所の人々が、気遣い合いながらも、
厄介ごとや問題を少しずつ解決して行こうとする
穏やかだけれど、時にきっぱりと、前へ進もうとする長編。
カギとなるのは、主人公の父の遺した
「善く生きろ」
彼の善人なところや、世間の人の理不尽な言動への憤慨ぶりが、
随所に見られ、はっとする。
全体的に物静かなようではあるが、
問題点はきちんと提起してきて
読み甲斐があった。
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