mixiユーザー(id:7990741)

2024年08月21日15:03

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「死んだ山田と教室」金子玲介著

二十代の作家のメフィスト賞受賞作。
男子校を舞台にした長編で、YAやラノベかと思いきや、
なかなかの大作だった。

高偏差値で大学附属高2年E組の人気者⋅山田が交通事故死した。
葬儀が終わってのHRで、突然教室のスピーカーから
山田の声が流れて、会話に加わる。憑依したのだ。
クラスは喜んで、担任と共に他人には知られないよう、スピーカー山田を受け入れる。

2Eの教室で交わされる、男子高あるある満載で、
テンポ良い会話劇を楽しんで読み進むと……

この高校は毎年クラス替えがあり、3学期末で2Eは解散。
その後の展開から、段々と深刻な様相を帯びてくる。
大学受験こそないが、ハイティーンならではの色々な事があり、
それから同じ大学に進学とはいうものの、学部や就職と
各自バラバラになって行く。

当たり前のことだけれど、死んでしまった年齢で
山田の成長は止まっているわけだから、何とも切ない。

冒頭からクスクス笑い連発で、個性溢れるクラスの生き生きとした様子を
楽しみながらページをめくって行くと
後半から明るみに出てくる、彼らの過去に心を揺さぶられる。
止められなくなって読み終えた。


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