作者の真骨頂、美術関係者ものの短編集、
期待以上に面白かった。
6篇全て異なる画家の作品を取り上げているが
二作のみ連作で、それも好ましかった。
登場する美術館は、ニューヨークのメトロポリタン美術館、パリのポンピドー・センター等など。
画家はピカソ、フェルメール、ラファエロなどの顔ぶれが
それぞれの物語を、文字通り彩っている。
絵画についての謎解きという話は一点しかなくて、
その物語が私には一番ぐっと来た作品だった。
例によって絵画の世界で働く女性達がヒロインで、
似たような環境のプロフェッショナルが多いが、
一つ一つの小説が別物に仕立てられていて
巧い作家だなぁと、またまた感心してしまった。
ヨーロッパは無理でも、上野に、是非見に行きたいゴッホが
現れた。楽しみ。
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