この作家の代表作の一つとなる、或いはなっている大作。
複雑な入り組んだ話を、川上流の一見易しい文体で綴っていく。
読者は頭を使うことを求められ(少なくとも私は)必死になって付いていくと、
展開されるのは
SFファンタジーで、ホラー?
川上弘美の持ち味の、どこか行っちゃっているようなひょうきんさみたいなユーモアは、
ほぼ封印されている。
この舞台は、地球の現代か近未来か、と思いながら、
クローンの生態を追っていくと、
優しげな「母」が、実は・・・
好き嫌いが分かれそうな小説。
でも今の時代、真面目な作家の手によって、
生み出されるべき作品、
と言えるのかも。
一度読んだだけで語るのは難しい。
でも、あまり読み返す気力が沸いてこない・・・
この時代だからこそ、の小説と言えそう。
軽そうに見えて、重い。
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