柴田錬三郎賞受賞作、読みやすくて面白かった。
挫折と将来への不安をかかえる大学生と大学院生の男女が、
殺人事件を解決していくという物語だが、
殺された老人の育てていた鉢植えの花が、大きな手掛かりとなっていて、
プロローグの二つの挿話から、
その花が朝顔てはないか、と初めから推測できる。
幻の朝顔、それは何なのか、
冷静に推理すればわかりそうなものなのに、
主人公二人の行動につい注目してしまい、
推理小説としてよりも、ヒューマンドラマとして大いに楽しめた。
数々の小説が映画化やドラマ化された作家らしいわかりやすさ。
登場人物は決して少なくはない。
にも拘らず、推理ものによくある「登場人物リスト」なしでも
すらすら読み進める作りなのは、さすが。
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