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2015年12月20日11:38

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「モンローが死んだ日」 小池真理子著

モンローで小池マリコ?って、あぁ、あのマリリンの声の?と連想する人は、けっこうなお年。
近頃地上波でマリリン・モンローを見ることはなくなったけど、
そのツボ世代の男女の恋愛小説。
期待したほどではなかった。

この作家が昔書いていたような激しい形でなく、なにしろヒロインは還暦間近という設定だから。
場所が軽井沢の隣町ということにしているので、旧軽の賑わいの外側に居るというシチュエーション。
なので、恋愛ものとしては穏やかな進み具合なのだが、人物の状況というか状態というかに
独自性があるので、話題になったのだと思う。

主人公は未亡人で、無資格ながらある文豪の記念館の管理人を務めている。
軽井沢にほど近い場所だけれども、かなりヒマな毎日。
夫の死を乗り越えられないことから、精神を病んでしまい、友だちの勧めで、地元の精神科へ行ってみる。
そこで知り合った少し年下のイケメン医師と付き合うようになり・・・・・

親しくなっても本当の自分を見せてはくれない男を、自宅でけなげにもてなす地味な主人公が、
あわれでもあるし、危なっかしくもあるし・・・
まぁ、あまり魅力的とは見えない彼女だし、こんなもんかな〜と読み進むと、
彼女の亡くなった母の暗〜い影響が語られるくだりがあって、
今年私が読んだ小説に、よくあるなぁ、たとえば「朝が来る」とか。
毒母って、女流文学では今、ブームか??

軽井沢文学というジャンルを耳にしたことがあるけれど、たしかに旧軽には、文芸春秋社だかの
大きな別荘があり、庭越しにのぞいてみると、ここに缶詰にされて作家が執筆する、
とは大いにアリだな、と感心したことがある。
なにせ、軽井沢、夏は涼しい。さらに、その辺りは、商店街のにぎわいからは遠い。

ということで軽井沢に住み、その魅力を知り尽くした作家の、地元を舞台にした小説だから、
と期待したのだけれど、自然描写とか季節の移り変わりの語り方とか、私には少し物足りなかった。
これも、厳しい北海道の冬をみごとに表現し続ける桜木ワールドに、私がすっかりはまってしまったから、かもね。

軽いうつ病とか精神疾患の初歩的知識を得たい人には、お勧めです。
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