直木賞受賞作で、話題になっただけあり、とてもおもしろかった。
明るい話ではないが、ずんずん引きこまれた。
主人公は企業経営者と専業主婦ともに同じ大学卒の35歳の女性。
主婦が求職活動で、独身の社長と知り合ったころから始まる。
この二人、今は全く違う立場にあるものの、高校生頃までは・・・・
ということで、社長の方の高校時代の物語が、頻繁に差し入れられて、
そこに登場する、不幸な家庭環境の少女もからんで、切ない展開が秀逸だった。
それにしても、この小説が他国で翻訳出版されたら
日本人女性というのは、そんなにイヤなヤツばかりなのだろうか、
と思われそう。
主婦の夫や義母の、思いやりのなさ、ステレオタイプの押し付け、底意地の悪さなどに、
いかにも、と感じつつ、
社長の高校時代の、陰湿なクラスメートたちに辟易し、何とも不快な感じを味わいながらも、
結末に向かう語り方が、みごとだと思った。
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