今回の受賞作無しの直木賞候補作の一つ。
この作家は初ノミネートだとのことで、そんな感じ。
収載3作の中で、最後の「占い師B」が面白かった。
どの小説も、優しさとかほのぼのとか、温かさやらスカッとした爽快さからは縁遠い。
でも。ほほぉそうきたか、という独自性はたしかにある。
それにアクションが伴うような展開も滑らかで巧い。
特に「占い師B」では、主人公の独身中年女性占い師の
仕事ぶりや暮らしの描写が細かくて、わかりやすく、引き付けられる。
占い師とはこういうものか、となんだか勉強になった気分だ。
他人を゙よく観察するからこその占いなのだ、と納得しつつ
もう一人の登場人物の行動や人となりに、大いに危うさを感じ始めると、
とんでもない展開に繋がって行く。
どれも読みやすく、ずんずん読めたけれど、特筆すべき愛されキャラは皆無
と感じた私は少数派だとは思えなかった。
ま、、好みの問題だけれど。
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