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2025年06月27日23:02

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「国宝」吉沢亮主演 李相日監督

吉田修一原作の映画化。3時間超えにもかかわらず
原作の脇役キャラで割愛されている人もいて、少し残念だったものの
見応えあって面白かった。

長崎の暴力団が敵に壊滅させられ、亡くなった組長の一人息子·喜久雄は
上方歌舞伎役者の家に部屋子として引き取られる。
そこには同い年の一人息子·俊介がいた。

そこから二人の歌舞伎役者としての半生が描かれるのだが、
原作で特に印象に残った台詞がちゃんと出てきて、嬉しくもあり、
(とは言っても、ペルシア絨毯のことは、別人が言ったり)、
原作を゙思い出しながら、たどるように鑑賞した。

喜久雄と俊介の二人娘道成寺や曽根崎心中は、歌舞伎初心者には本当に美しくて良かったし、
そもそも、よほど幸運か常連でない限り、役者の顔の表情を
歌舞伎座、国立劇場や新橋演舞場では、あんなにアップでは見られない。
つまりとちり席での鑑賞気分を゙楽しめるような疑似体験ができた感じ。
本物の歌舞伎ファンは、映画としてのみの鑑賞を、別なシーンでたっぷり楽しめそう。

要所要所上からのカメラワークで映し出される映像美にも感嘆。
でも、一方、話の展開でところどころ、
ここは原作の方が好ましかったな、という点もあった。

大きな発見としては、吉沢亮の十代を演じた黒川想矢がとても良くて
さすが是枝監督「怪物」の子、と感心した。
テレビ等に安易に出演しないで、映画俳優の道を進んでいってほしいと思った。

何だかイチャモンを付けているようだけれど、
原作と映画、どっちが良かった?と訊かれたとして、
両方共にとても良かった、としか答えようがない。

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