豪華寝台列車 ななつ星 を舞台にした、七人の作家の短編集。
それぞれとても面白かった。
アンソロジーともなると、各作家の、気合いの入りかたが違うのか、と思った位。
大変高価な旅ということで、各話の主人公は若者ではない。
しかし、シニアものの小説ばかりではなく、
しかも亡くなった人を偲ぶような作品もありながらも、
読み手が、あの有名な豪華列車での旅を
あたかも同乗しているように楽しめる工夫だらけ。
井上荒野、川上弘美らの熟練作家のストーリーも良かったが、
いつもの個性を少し抑え目にしながらも、
熟年夫婦のヒリヒリするようなやり取りを描いた
桜木紫乃の短編が、
九州を旅しても、北海道の土に根差した、
「我慢に我慢を重ねてきた女性」像が著されていて、
相変わらずの存在感で、好ましかった。
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