児童文学作家として、例えば"モンスターホテル"シリーズなど
子供向け人気作家だと私は認識してきた作家の
大人向けパラレルワールドファンタジー。
なかなか面白かった。
塔子は夫の不倫により離婚し、実家に戻ってきているが、
他に身寄りのない母の従姉から一軒家を相続した。
そこを訪ねてみると…
子に恵まれない塔子の、意地と根性の強〜い乳母ぶりが読み手をひきつける。
が、所詮血が繋がっていないし、なぜそこまで?
と感じるところもあるかも。
あちらの世界の魔法が面白いし、魔力のある動物や
人間でない者たちも、かなり好ましい。
このワクワクの冒険物語の底を貫くのは、母性。
しかし裏切り者の男どもへの怒りの表し方が、私にはこの著者と結びつけられなかった。
一歩間違えば、女性週刊誌ネタになりそうな設定で。
それでも、あっちとこっちの繋がりがわかってみると、
なるほど〜、と恐れ入りつつ、最後に"怒りの葡萄"のラストを連想してしまいました。
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