ミステリアスな長編。でも推理モノではない。
程よく複雑な上、登場人物が多彩で、舞台も変化に富み、とても面白かった。
主人公は国交省のキャリア官僚である弘。
赴任先の八木沢ダムに、ある日とんでもない人物が訪ねてくる。
彼は弘に、女優と呼ぶ乃緒の行方を知らないかと問う。
その人は、弘が昔付き合っていて別れた女性だった…
東大出の官僚らしからぬ主人公が様々な場所に転勤していくと、
行く先々で個性的かつ魅力的な人々と出会う。
その触れ合い方が、とても好ましいーーただ一人のタヌキじじいを除いては。
解説が池澤夏樹で、それも読み応えがあって良かった。
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