高齢になりながらも植物を描き続け、NHKなどでも取り上げられた画家の追悼展。
雨の中行ってみたら、シニアばかりのかなりの入りだった。
女子美大で日本画を学んだが、自分の画風はないと公言する
何とも毅然とした画家で、確かに最初の頃は植物よりも
風景や建物、動物などを、様々な土地で描いて来ているのには驚いた。
「ニューヨーク」 という小品は殆どモノクロ。
無機質な感じが、とてもあの街らしくて好ましい絵。
展示にはところどころに写真が配され、
若い頃を撮影した土門拳の一枚は素晴らしい。
作品の舞台は軽井沢やトスカーナ、中南米など多彩で、
特に軽井沢の風景画は大作で目を引く。
かと思うと、顕微鏡(使用していた原物が展示)を覗いた世界、
子供のための絵本の原画もとても良かった。
土門撮影に共に猫が写っていたが、猫の絵がいくつかあり、中でも
「月と猫」という作品の猫の目には魅了された。
私がイメージしていた、ビアトリクス・ポターの日本人版的な
緻密な植物画ばかりの展覧会、
という予想を見事に覆された、多様な日本画を楽しめる展覧会だった。
5月27日まで。
ログインしてコメントを確認・投稿する