もう演じることはないとか言っていたのに、主役をするというからには、見に行かないと。
恐らく今度こそクリント・イーストウッド主演の最後の作品となるのではないか、
平日お昼頃にも拘わらず、9割位の入りで、殆どがシニアの観客だった。
イリノイ州でユリを栽培してきた老人ストーンは、
インターネットによるビジネスの台頭について行けない等で倒産。
折しも孫娘の結婚式費用のお金をねん出するためにと、
悪い稼業に手を染める。
メキシコの麻薬カルテルの運び屋となったところ、
自分の老いを隠れ蓑として、優秀な働きぶり。
ところが、シカゴの麻薬取締局の厳しい捜査が始まり・・
今回のイーストウッドは、オシャレでモテモテのシニア。
朝鮮戦争の退役軍人で古いタイプの男として、
いかにものエピソードが、そこここにある。
そんなこんなで、麻薬犯罪ものにしては、とてもゆっくりな展開に、
連れはアクビの連発をしていたけれど、私は面白かった。
主人公がほぼ90歳というからには、やっぱりテンポがテキパキとは、いかない。
家族をほったらかしにして、離婚。
娘と妻には愛想をつかされて、はまった悪の道。
他人の受けをよくすることが第一だった老人。
長距離を運転するのも、マイペースで、しかし平気にこなす。
往年のタフガイが迎えた波乱の晩年。
イーストウッドの、年を取っても格好良いところを、
全面にフィーチャーした映画だった。
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