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2017年03月01日09:56

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「リーチ先生」原田マハ著

民藝運動の柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎らと共に、陶芸家として日本と英国で傑作を生みだした
バーナード・リーチと、その弟子や友人との物語。
原田マハ得意の、架空の人物を登場させて話を膨らませる小説で、とても面白かった。

1954年の九州の田舎から話が始まるが、本編は1909年明治の終盤、
リーチが来日した頃から始まる。
横浜で、あの高村光太郎が洋行する直前に入った定食屋で出会った英語の得意な少年沖亀之介、
彼が高村光雲家に書生として入ってリーチと出会い、そして先生と慕いリーチについて我孫子の柳の家や、さらには・・・
どこまでもひたむきに師を慕い役に立とうとし、そして成長してゆく姿がいとおしい。

また用の美として、民藝運動を始め作り上げていく柳宗悦と仲間たちの様子が、
浜田庄司を軸に描かれていくのも、美術史にのっとって、時代小説のような楽しみ方ができた。

ということで今開催中の、日本民藝館の特別展に、近いうちに行く予定。
今度バーナード・リーチの陶器を見る時は、違った目でじっくり鑑賞できると思う。
本当は陶芸はあまり好みではなかったが、これを読んで、心から鑑賞したい気持ちが盛り上がってきた。
陶器は、「有史以来、土と炎を結びつけながら、人類が作り続けてきたさまざまなかたち」
なるほどねぇ〜〜。
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