サガンとウッディ・アレンを思わせる、と言わせしめた、スペインのベストセラー。
主人公ブランカは、母を亡くした40代のシングルマザーで、ずっと彼女の独白のような構成。
常に、「あなた」と、亡き母・ママに話しかけて進む話。
最初本を開いて、ベタっという段落替えのほとんどないようなページを見てげっそりしたが、
口語体の訳は流暢で、ずんずん引き込まれていく。
そこここにヒロインの悲しみと悔やみが出てきて、
読むのが切なくなるような。
ただ、行動はその昔のヒッピーかつ南欧の富裕層のバカンスなので、
客観的に同情できるような状況ではないのが、独特な感じがする。
冒頭、「生きている人と距離を保つほうがずっと簡単」というくだりがあるが、
こんな調子で、初めから最後まで、いわば母恋のものがたり。
息子二人を抱え、二度離婚していて、今も恋人がいる中年女性にしては、哀れっぽい。
しかし、なんとも愛すべきブランカ。
仲良しの女友達にも恵まれて、それもスパイス。
ということで、面白かった。
>> 蛇足ながら
装丁があまりにも工夫ゼロ或いは低予算というか、魅力がなさすぎで、
どうしてここまでダサイ? と感じました。 私だけ?
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