145 しだれ萩のゆれざまにおどろくしずかな宝蔵がさわさわして秋のうらがわへすいじゃくをいれ花のこまかさで目病みをさそう
144 全関節が脱臼してぶらぶらするものにひかりそそぐひとの、布をおぼえた文法が変なわたりをひもときひもときうつくしくかわる空洞がだいすきでそのように秋もまどにあふれているが前後の身頃がけはいのもといなんだ
143 はげしいなゐののちくらやみがきてけものらしさがからだにみちみちあふれは欠落のようにくるいなおも琴がこときれるほどしずかだった
【やっぱりメモしておこう】 外観的に酷似するふたりが相互に代替性をおびうるかという問題を、濱口竜介監督『寝ても覚めても』は、別次元へと飛躍させた。それは奔放な麦〔ばく〕と、実直な亮平の二役を演じる東出昌大にたいし、朝子がとるリアクションに
本日の北海道新聞夕刊に、地震関連報道の特別紙面構成のなか、連載中の拙コラムが無事掲載されました。札幌公開直後の三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』、おなじく濱口竜介監督『寝ても覚めても』、11月にロードショー開始の武正晴監督『銃』を、例のごとく
【報告2】 深夜ちかくになって、テレビの地上波画面がようやく自宅の受像機に出るようになり、11時台のニュースで初めて動画状態から地震の災禍を確認した。とりわけ胆振・厚真の山腹の大規模崩落、札幌市清田区の液状化の惨状に息を呑み、自分も体験する
【ご報告】 揺れの衝撃と寝不足で朝からぼうっとしていた今日は、昼頃から重い腰をあげ、「生きるための努力」をしだした。東京にいる女房にケータイでせっつかれたためだ。ご存知のように全道停電という異様な事態で北海道の諸機能がほぼ麻痺したのだが、