思潮社・現代詩文庫の246として、大好きな松岡政則さんの詩集が出た。光栄にもその解説を書かせていただいた。題して「無媒介性の詩学」。論文ラストで、引用符の欠落とともに、その空間連絡が無媒介だとぼくは記しているが、当然、箴言性と詩性の隣接、方
帷子耀.さんはオビ文を草するのはこれが最初で最後と言明している。そうなるとさらに、嬉しいオビ文を頂戴したありがたさを噛み締めなければならない。 帷子さんはオビ文で、本書三部構成中の真ん中「かけら世の」の最終詩篇「あまねい」に焦点を当てた
震災10年の今日ですが、新詩集ができあがりました。北海道の元気な版元・響文社からの刊行で、224頁、2600円+税。オビ文は伝説の帷子耀.さん、装幀・造本は稲川方人さんと、最近の響文社パワーが結集しています。通常の詩篇集を、その前後の短詩集で挟ん