mixiユーザー(id:163513)

日記一覧

メモ60
2018年04月27日11:26

 60 おぼえていないほうの手ではるの縁語をさまざまかくとぺえじがにぶい多色となりまなかの忘却に、べえぜした 

続きを読む

メモ59
2018年04月26日06:29

 59 もつことを添える、といいかえて枝たばを身の脇にかかえているこの枝にはわたしこそが副いつつ縦ひとすじはほそく恋いあまる 

続きを読む

メモ58
2018年04月25日09:18

 58 おとめごのからだがやがて瓢箪形になりおもうことのすなどけいがみたされてゆくみているのだ瞳があまいわくらばなのもたったひとつをふたつへひびかせていると 

続きを読む

メモ57
2018年04月24日06:57

 57 このちいささは速さではないかと蝶などを手にのせおもうことがあるおぼろな犀におちた気さえしてうれいだしたところへつげられたものの裏切りが大小の聖ルカとなる定まらなさの一頭がみえていると 

続きを読む

メモ56
2018年04月23日08:30

 56 ふかく山をもちいるものを杣といい山にひそみあるものは仙というがときにより杣のうごきを仙がつつみ芽を食むさますら女々しくさせる髪も眼もわかみどりにみな染まってくぼむ息だけ食へつながってゆく 

続きを読む

メモ55
2018年04月22日06:33

 55 水にかかわるしごとをしているがそのことをあかしせよといわれ川床に足を置きかたちをつくったからだが水と見分けなくなるまでのさみしさをそらからみてもらった 

続きを読む

瀬々敬久・友罪
2018年04月21日09:01

 【瀬々敬久監督・脚本『友罪』】 そうか、去年は「酒鬼薔薇聖斗」による神戸連続児童殺傷事件の20周年だったんだ…。「犯罪」と「少年」と「地域」、それぞれへの意識を崩壊させたこの事件は、猟奇的な着眼などを超えて、なにか致命的な楔を、日本の精神風

続きを読む

メモ54
2018年04月19日07:06

 54 おんなごとに髪のあらいかたがことなりおもいやればただひとつのふろばさえひとのよのうたせ湯とすることもできるうずくまりつつにおいであふれ滝髪はすがたよりふきつに外の面をかくす 

続きを読む

メモ53
2018年04月18日03:25

 53 うつろとみえるなにもないみなもにうきくさがけはいするのはいつごろかあつまりがただ気重にうかびゆれて智のおもいそだてるゆううつさながらとおいちりめんをおもわしめるのは 

続きを読む

メモ52
2018年04月16日09:42

 52 まよなかの窓からきたともだちは夢にあらわれたといっていいだろう乞われてわかしたちいさなふろでからだあることをかなしむまにまにしろい通り魔もはだへとぬりあうちりの世にたまのかがやき散るまで 

続きを読む

メモ51
2018年04月15日07:56

 51 おうなから釣をうけとるときにぶい残響がてのひらへおりたさみしいはずれの駄菓子屋十円からひかれた穴あき五円があがなった飴と対をなしてのどかに両の手を病むことをかえるさのはこびにてかくした 

続きを読む

メモ50
2018年04月14日04:26

 50 大木をみあげると声をあげてしまうのはことばが組ではなかったころのことをおおきさそのものがよみがえらすためだおそるべきかたちはふくざつで野蛮で抱きとめるまなこをくらい眼窩にもどしすぎたるさまをとめどなくふりゆらす 

続きを読む

メモ49
2018年04月12日21:06

 49 わたしのわるい癖はあたまをはずし肩のうえへたかくかかげることだいなみをもちあげるこのしぐさからふきぬける風がくろいともいえてふたつある優位すら野にとおくある 

続きを読む

メモ48
2018年04月11日09:37

 48 鮮らしいことばのながれをめぐりわたしらのあたまは積荷となる文節のわたりが花の名にもきこえ圧縮か圧延かわからぬかたちではるに鋳出す仮の世の息があおむ 

続きを読む

メモ47
2018年04月08日22:44

 47 十二月の大工ヨセフは身重の連れがぶどうのようにかがやくのをながめた記載からきえたあとは慰安がおどるのを仲間の石工たちと日々ほそくみつめてしるしする柱頭へまるみをのこした 

続きを読む

メモ46
2018年04月07日13:29

 46 天与アリとよそおうこと詩のものらがかさねるのはわざおぎのおぞましさだねくびまでもうつろへいれゆれるためのゆれをして 

続きを読む

殺人者の記憶法
2018年04月06日21:40

 【ウォン・シニョン監督『殺人者の記憶法』】 今年1月末にシネマート新宿で公開され、それを受けて札幌ではディノスシネマズで公開されたウォン・シニョン監督『殺人者の記憶法』は、上映があっという間に終わり、残念なことに見逃してしまった。イ・チャ

続きを読む

メモ45
2018年04月06日04:43

 45 楽、という字のようにとおくつばさをひろげている鳥がありいち羽が数羽にもひとしいそんなあふれでるしめしをかんじる音楽がとまらなくおぼえるのはふたしかなものを島のそらはるかその身に聴きおよぶゆえだろう 

続きを読む

メモ44
2018年04月05日06:41

 44 紐のようにながさになりたいかたちはむすばれれば狭霧をただよわすのだあたまのどこかでそんなおくつきがありひとはみずからをかなしみつつ約す日のおわりには扼すとまでいいかえてかんがえそれだけの象形がつぶれる 

続きを読む

メモ43
2018年04月03日15:19

 43 ヴァイオリンケースをあけたせつな棺桶をあばいたおそれが走るのは胴のくびれにうつくしいおんなを見ニスのかがやきに不死を嗅ぐためだとf字孔の対称がつげていなかったかそれでこの肩にもおなじ孔が穿たれる 

続きを読む

<2018年04月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930