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日記一覧

御心
2020年07月18日14:24

 【御心】  夏服のポケットはうすよわいからかがよう箔すこしをあさくいれわたしのいない転瞬をゆめみるとみこころのおいでました当夜もつきひ貝のかのみぎひだりのよう 

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日傘
2020年07月16日03:53

 【日傘】  いっせいに谿そこへ日傘をなげすてるゆっくりとした抛物線と回転の花がわたしらのたかみをただ中途からしろくうすく、ささえおよぶように 

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2020年07月13日15:45

 【瀞】  いまはむかし蒼い髪のふたりがよどむふかしぎをつげにきたおのれをゆめみて映りとなった瀞もまたながれのなかの君子だと 

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夕狩
2020年07月12日04:57

 【夕狩】  わかきのようにあかくあがめきたのにてのひらが夏ながら霜を置きだすとやがてはすくなさをひこうとした死もあかうせん、そのなみざかりなぜ悼みするおりおのれまでいたむのは 

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員外
2020年07月10日07:22

 【員外】  ひと日ごとのととのった枡目にむきのちがう自分を置いてゆくとわたしはうきしずむ水禽のようけれど枡目がみなもにのみ浮くときづいてはみぶるいしてしまうあおぶくれた員外も映りあう日は 

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あからむ
2020年07月08日11:44

 【あからむ】  手ではなくたおやかな骨をさしいれてはさしぐむようにひとのふかみをつかみおもうとおなじ晶相にわたしもきえてもののふくむふたつがあからむ 

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例外
2020年07月07日06:38

 【例外】  あるくたびしきいをふみわたってこれが例外だとあやめをとおるまどおゆえに一列も列でなくはなれてゆく、が潰れていった瞑り目のやりかたを千かぞえればうしろ髪ひかれこころひとつがみたことの例外をわずかさだめる 

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符について
2020年07月06日10:38

 【符について】  おんがくが減っていってきえたこの世さいごの余韻にくらべたらへだてて散るひとらはまだしもからだの音符をとおく立てあって最弱のとどきゆくはるか理のさなか 

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夜雨
2020年07月03日06:40

 【夜雨】  たびたびの夜にきよめられ寝台が銀の粉できらめくねむりではふたつのまどべへそれぞれ寝台がはなれてからだをゆめにけずられる 

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波頭
2020年07月02日05:32

 【波頭】  ひとに会わない繭へつつまれてからだはゆびさすのをやめたけれどまどべを逆換がおしよせゆびがしらむのだ、どちらがきよめのための波頭かをきそい 

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