社会の象徴としてのコンビニ、またはコンビニ化された社会なるもの。
語り手はその一部を担い、かつオブザーバーとして残ることも選ぶ。
しかしマージナル化の脅威は遍在し、その脅威の下で生きなくてはならない。
つまり、あなたまかせの人生設計、というところか。
しかしトリックスターの出現で(白羽という名だったか)すべてが活性化され、可視化され、意識化される。
さらにはジェンダー社会が突きつけられる。
すべてがあまりにも脆いことが白日にさらされる。
資本の下での生産と流通の問題を通して、ニホンにまつわる危機意識があぶりだされてもいいのだろう、いいにちがいない。
コンビニで働いた人、働く人はなにを見て暮らしているのか。
かれらだけにかぎられたことではないが、その日のことしか考えられないひとが多すぎるのかも(そういうわたしもその一部かもしれないが)。
はたしてこの著者はどこまで見抜いているのだろうか。
その後、作品数もふえ、よりアクティブな内容もあるとかいうのが風のウワサで聞こえてくるようだが。
海外でもこの作品についてはかなりの反響あるらしい。 現代社会では流通偏重になり、それが便利さと混同されているのにちがいない。 労働力の適正配分なるものは。。。といっても、わたしの手には負えなさそう。
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