名画に憧れるニホン人。そんな趣味を嘲笑うかのような著者の視野の広さ。ふかい学識。絵画について語る人にもやはり世代があると思われる。名画に憧れるニホン人のニーズに応えていく解説者。異形というのはマージナルさを志向する。わたしたちがいる中心、それにたいするマージナルなアート。。。なんていうと、一時代まえの話に戻ってしまうのではないかと怖れる。中心を侵犯しないマージナルさにどれだけ意味があるのか。表現を換えるなら、おどろおどろしさはわたしたちの感性を食い破るまでにいたるのだろうか。二ヶ月前に読んだので印象がやや曖昧だが、それはそれで考えさせるものではある。
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