mixiユーザー(id:163513)

2015年08月26日08:50

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李下

 
【李下】
 
 
とおいこもれびのなかをすぎ
こちらへとむかってくるひとは
着衣であってもはだかみにみえる
いぜんそうしるしたことがあったが
そのわけをかんがえはしなかった
からだの凹凸がしるくかんじられるとか
あらわれのなりゆきがひとつの
黄金におもわれるというきもちだったのか
いずせにせよ身にまとわりつくひかりが
さだまらずこまかにうごいてみえると
輪や短冊やまだらが刻々あるきにうまれ
眼路のなかのながれるような中心を
はだかみへとほがらかにわけへだてながら
ひとをかこいのもとの外にしたてあげた
おとよりもさらにゆっくりちかづいてくる
こころをそうざわめかせきづくのも
李下のかんむりとしてなおも髪がゆれる
はだかのそとがわのうつくしさだった
 
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