太平洋戦争後、若い女性達と日系アメリカ軍人とのデモクラシー教育を巡る奮闘記、とても面白かった。戦後の混乱の中、元華族の令嬢と地方出身の3人の若い娘が、東京の下落合(ざっくり言って新宿と池袋の間)の子爵の邸宅に選ばれ集められて、民主主義とは何
昔一度か二度行ったことはあったが、随分変わっていて、とても面白いアミューズメントパークになっていた。タクシー運転手さんの話によると去年、キリンが加わったが、初めての大型動物だそうで、猛獣はいない。まず、何よりも放し飼いの動物、特にクジャクの
今回の直木賞受賞の連作短編集。面白いし、とても良かった。東京の上野にある、あまり流行っていないカフェーの女給と客達の昭和初期から太平洋戦争後までの、仕事と家族の物語。女給達が生き生きと働く様が、とても好ましいし、家族を思う彼女たちの姿に、ジ
友人から、面白いよ、と借りたノンフィクション。アメリカ軍人と結婚、渡米した美女の生涯を、彼女の友人達に取材して描いている。裕福な家庭で不幸な育ち方をしたキヨは、1940年に東京女子大に入学卒業後フルブライト留学生として渡米するも、日本を出る前に
中学生の頃に読んだエミリー·ブロンテの恋愛小説、なぜ21世紀の今、再度映画化?という興味から映画館へ。平日の午後、一人で見に来る人が多く、7割位の入りだった。映像美とマーゴット·ロビーを゙楽しむ映画、と思いきやヒースクリフ役の
横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作、たしかに面白かった。この作家は「正体」が、恐らく一番有名だと思われる。26歳の公務員·守は、福祉事務所のケースワーカー。アクの強い上司や先輩達に囲まれ、ストレスの多い仕事を真面目にこなしている。担当先に
地方都市の捜査1課刑事·日野が殺人事件を解決する長編でとても面白かった。意識高い若い女性部下や同期の生活安全課員など、個性的なメンバーが顔を並べ人間関係も楽しめる警察ミステリー。顔を潰され手足を切断された遺体が発見され、日野は現場に向か
とても面白かったし、読み応えがあった。犯罪ミステリーの形を取った、心に響く、転落と再生の物語。週刊誌記者だったみちるは、仕事で失敗し大きな傷を負い、辞めて北九州市の実家に逃げ帰っていた。 そこへ元カレでもある元上司から電話があり、実家から遠
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。亡き祖母の実家に一人暮らししながら、市役所職員として働くひらり大卒2年目にして母方の実家にまつわる家業を知ることとなる。それは名家として、その地に住む天狗に願かけを゙し、そのパワーで望みを叶えてもらう
昭和から令和にかけて、貧しさや不幸に負けずに生き抜いて来た男女の半生。二人が別々に描かれ、それぞれの生き様が展開して行くのだがしばらくしてから、二人の接点のようなものが示され、ぐんと面白くなった。飛馬は、銅山で栄えたが今はひなびた村に兄と両
昨年の王様のブランチBOOK大賞作家の新作。軽いが面白かった。クイズに強いアイドルのデビューを目指すオーディション、16歳から24歳までの8人の候補は、元売れっ子プロデューサーの所有する孤島で合宿することになる。クイズ作家、作曲家、振り付け師、
新聞の書評から借りてみたら、とても面白かった。真由子は新聞社の美術誌部門のバリキャリだったが、今、バブル崩壊で寂れたリゾートホテルで、一人50歳を祝っている。館内で偶然見かけたマリンアート、それは90年代初めに日本ではたいそうもてはやされた
気になる作家の新刊で心理サスペンス、まあまあだった。小中をマレーシアの現地校で過ごし帰国した5人。一人の所有する別荘で、三人の女性の中の一人が殺された。4人の証言を聞く形で物語は進む。強い個性を持つ美女三人とイケメン、金持ちの息子、この5人
今回の芥川賞候補作の一つ。一人称で著すところを“あなた“とし、蛇のぬいぐるみの目を通して語られる。描かれているのは父と一人息子·夏秋の生活ぶり。その夏秋がASD傾向もあるADHDで、健常児とは少し異なっている。彼が少年野球チームに入ったところ
かなり前から公開されているのに、平日たった一回のためか入りは6割位も。ほぼシニア。フランス映画の山田洋次版リメイクなのだが、主演が倍賞千恵子と木村拓哉だから、オリジナルな感じが満載。何しろタクシーの乗車開始が柴又からだからいかにも山田映画の
中2の、質素な家庭の一人娘の成長記。重い問題を提起していて読み応えがあった。桐乃は古い団地で、低収入共働きの両親との三人暮らし。母はボランティアで弱い立場の外国人たちに日本語を教え、 それ以上の世話にまで奔走し、毎日疲れている。優しい父は、
引退した老刑事·正太郎の身近で起こった、小さな“事件“を゙解く短編集。なかなか面白かった。娘のママ友絡みや妻の趣味友の若い友人らが、DVやSNSのアンチコメント等で被る災いを推理を゙展開しながら解決して行く。解決しても、すっき