今年のカンヌ映画祭で主演二人が女優賞を獲得した話題作。今朝ネットで確認したら、売り切れーー3年前の年末の「Perfect days」以来の満席。久しぶり。フランスの介護施設長マリーは、新しくユマニチュードという方法を導入しようと画策中、しかしベテラン看
都会の児童向け家庭文庫を゙舞台にした、江國ワールド炸裂の一冊で、面白かった。主人公は複数いて、高校生の陽日と家庭文庫の主の独身中年あやめ等この二人が現在のヒロイン達だが、あやめの母や彼女達が過去に三重県で暮らした「家」の同居人だった真
東日本大震災の最中、究極の状況下での殺人犯と、彼を追う刑事たちの物語。クライムものというよりも、とても練られたヒューマンドラマで、面白かった。読後感としては、切ない、哀しいという感情が。ハラハラやどきどきよりも勝る。不幸な生い立ちの22歳亮
今回の芥川賞候補作で、文學界新人賞受賞作。関西弁の会話調の、読みやすく面白い中編だ。アラサー超えの瑠奈は、味噌会社の店員を務め、元同僚の海史と同棲している。ソリティアおじさんこと窓際を経て定年退職した黒野田の突然死に、社内は揺れる。一人暮ら
昭和の終わり近い頃、大阪の銀行で実際に起きた人質立てこもり殺人事件、その凶悪犯と母親及び愛人に焦点を゙当てたフィクションで、読み応えあり面白かった。釧路を頻繁に舞台にする作家が、北海道出身の若い新聞記者とコテコテの大阪人のベテラン記者
この監督の映画は必ず見てきている。前作「怪物」は、私は好きだった。今作は……残念ながらちょっとだけ物足りなかった。近未来の湘南、綾瀬はるかは建築士、その夫大悟は建築業社長。一人息子を゙事故で亡くした二人の家に、7歳の息子そっくりのアン
前世紀末日本で大ブームを巻き起こした?作家の処女作を゙含めた短編集。映画「Perfect days」に出てきたので、興味を゙そそられた。というか、一度は読まないといけない作家リストに、ずーっと入っていたもの。カタツムリか主人公と深く関わる短
社会派サスペンス長編を゙次々と出している作家の、刑事もので、とても面白かった。大阪にほど近い地方都市の所轄刑事本宮は、県警からの若手刑事優子と組んで県議会議長の殺人事件を担当することになった。被害者の関係者を調べて行くと、昔高校野球で
午前十時の映画祭の一つ。月曜日の朝、2割くらいの入り。まずは、ガーシュウィンの「ラプソディ·イン·ブルー」で、NYの街並みが白黒で映し出される。ウッディの近年作「ミッドナイト·イン·パリ」でも使われたような街の紹介。そこにいつ
マイケル・ジャクソンがジャクソン5としてデビューした時から彼を利用し支配してきた父親と別れるまでの伝記的ストーリー。マイケル役を実の甥が演じているが、特殊メイク無し(多分鼻を除いて)なので、似てる?と ?マークが付く感じ。平日の午後、最大スク
著者がインタビューで「小説を書くことの楽しさを久しぶりに見いだせた」と語った中編。素晴らしくて面白い、忌野清志郎への讃歌でもある。中学生の新(あらた)少年とその母くすかは、彼が生まれた時から二人暮らし。部屋に飾ってある清志郎の写真に、これがあ
直木賞受賞作にして映画はカンヌへ、ということなのだけれど、恐れていた通り、私の好みではなく、読み切るのにもたついた。摂津の有岡城の、悩める城主•荒木村重は、前の城主を追い落として、この地位に付いた。物語は、村重が織田信長側から寝返った
ひねりが効いた短編集で、とても楽しめた。タイトル通り、様々な「悪女」達を堪能した。憎むべき男を一体どのように退治するか、みたいな物語が大勢なのだけれど賢くて機転の利く助っ人が現れたりして、巧く話が方向転換することも。これぞ短編の醍醐味、とい
ヒトに取り憑いて凶暴化させるジャバウォックとの闘いの物語。この作家には、正直、もっと期待していたが、面白いことは面白かった。三人暮らしのワンオペ専業主婦量子は、夫の暴力に抗い、逆に殺してしまう。そこへ元同級生の凍朗が現れ、死体隠しを手伝って
去年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作で高評価のイラン映画。日曜日の夕方、ほぼ満席だった。ひと言もわからない映画、というのは思い返しても、見た記憶がない、仏語や他のラテン系の言葉にも、少しはわかる言葉があるし韓国語は日本語と似ていたり、外来語
チョコレート及びチョコ菓子をモチーフにした短編集。前半は10代から30代までの女性が主人公の、恋愛や友情などの物語。スルッと読み進んで、ふむふむという感じて次へと移って行くと…ここはネタバレになるけれど、前半のラスト1篇で、鮮やかにまとめら
守り人シリーズで人気の実力派、国際アンデルセン賞も受賞している作家の最新作。にもかかわらず、半ばまで読んでいて、若干の違和感ーー失望と言えなくもないような戸惑い。例によってファンタジー世界の国の物語。神官が力を持ち、聖域で特別な働きをする孤
この美術館には、前々から行きたかったのが、ようやく叶った。友人からもらった招待券を手に、終了間近の日曜日のお昼時、まあまあ混んでいた。あまり前知識なく、錦絵の鑑賞のつもりで行ったら、小林清親は最後の浮世絵師の一人だそうで、広重の作品と並べた
ファッション誌の辣腕カリスマ編集長ミランダとひょんなことからカムバックし編集者として雇用されたアンディの危機を乗り越えてゆく奮闘記。そこにアンディの元ライバルのエミリーが絡む。服を中心とするファッションが注目されるけれど、私は断然、働く人々
ヴァージニア州検屍局長ケイ·スカーペッタシリーズ最新作。今回の目玉は、まさかヴァージニア州に棲息するなんて、という生物絡み。金採掘の廃鉱で裕福な夫婦の遺体が発見される。人間の仕業とは思えないような惨殺ぶり。ケイの他ベントン、マリーノ、そ
先月からの公開なので、いつものシネコンは良い時間がなくて久しぶりに渋谷文化村ルシネマへ。と言っても、今は宮益坂口に移転中。GWなのに一割位の入りだった。NYの郊外に住み、結婚して20年のアレックスとテスは倦怠期。ついに別居を゙決める。家に
映画化されたベストセラー、さすがにとても面白かった。江戸時代の芝居小屋の脇で、若い美男の侍が仇討ちを果たす。大勢の野次馬に目撃され、じきに江戸っ子達の興味の的として好まれ、広く伝わるような語り草となる。大事をやり遂げた若侍の菊之助は無事に国
「嫌われる勇気」の著者によるポプラ社のソフトカバーなのだけれど実に深くて、とても面白い。ちょっとした衝撃を受けた、というのが正直な感想だ。図書館にリクエストしたのだが、そもそもどうしてこの単行本を読もうと思ったのか思い出せないくらい待った。
映画化もされた将棋ミステリー。面白くはあるが、全く将棋をやらない読者にはちょっと読みづらかった。昭和46年から始まる、後に将棋界異端児となる桂介の半生。一方、平成6年、埼玉県で発見された身元不明の遺体の謎が県警の古参·石破と若手の佐野の
アカデミー賞主演女優賞獲得、作品賞ノミネート。私は最優秀作品賞は、こちらの方が取るぺきだったと感じる。とにかくとても良かった。優れた映画だと思う。シェイクスピアは父親にとっては不肖の息子。ある日、周りから魔女の娘と噂されるアグネスと知り合い
地元の駅ビル内の書店が、そのまま屋号が変わっていた。驚いた!つい前の月までは、たしかK書店だったのに。KはKでも、あの紀伊國屋になるなんて!!まんま居抜きなのにも驚愕。新宿の本店には、たま〜に行くけれど、昔から老舗の風格が各フロアにある感じ。
とても面白い。この作家は今、旬だと私は感じる。タクシー運転手の青吾は、内縁関係のパートナーの多美が、旅先の五島列島で、波留彦という男と海難事故に遭ったと聞かされ驚愕する。生還は絶望的な中、波留彦の妻·沙都子と二人で現地に向かうが、よそ者
春休みの子ども向けの展示会に小学新2年生を゙連れて行った。天王洲アイルのとてもわかりにくい場所にある、いかにも元は倉庫でしたというビル。 入ると、いきなりのように、プロジェクションマッピングの妖怪たち。天井から床まで、例えば波に飲まれ
持ち運びやすい薄さ、読みやすく、とても面白かった。さすがの江國香織ワールド。テディベア作家の瑠璃子は、料理研究家としても成功しており、夫の聡と二人暮らし。夫に積極的に申し込まれての結婚だったが、二人の間には隙間風が。そんなある日、瑠璃子は情
地元の緑地公園のソメイヨシノは、高齢化のため、何本も伐採の憂き目に遭ってしまった。今年はちょっと寂しい感じ、と近所の友人が話していた。それでも天気予報と自分の予定との兼ね合いから今年のお花見は今日!と決行した。東京の予報は6時から雨、でも当