再び『Perfect Days』。あの平山という男、ストイックで堅実。永遠の現在を生きるかのよう。ところがあの職種からして正社員ではなく派遣では?派遣だとしたら平穏な日々をそれほど送れるわけがないし正社員だったとすれば何かさらにワケありか?さて監督は平山を僧侶のような男と形容。今の世には希なストイック性と堅実さ。ところがもともと職人さんというのはそんな気質を持って生まれているのでは。とりわけ明治以前か。大工にしろ板前にしろ染め物屋にしろ、それが当たり前、監督は小津を通じてそんな世界を知ったのかもしれない。
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