[難易度:2、時間:9分]
知人にファミレスの工場で工場長をやっていた人物がおります。今では自分で店を構えて焼き鳥屋の主人に収まっているのですが彼が工場勤めの頃のエピソードを語ってくれたことがありまして……
ある時、本部からソースのパックを2種類出荷してほしいという指示が来たそう。
指示にあったのは50グラム入りのパックと100グラム入りのパックの2種類。どうやら店で作る料理によって使い分けるらしい。
けど、2パック作るとなるとラインが2本必要。手間もスペースもかかって不効率この上ない。そこで彼が出した結論は──1パックしか作らん──でした。
50グラムのパックを供給するので100グラムが必要なときは2袋使ってねと、店に連絡を入れたらしい。
思いついてしまえば小学校の算数レベルの話ですが本部から言われた通りのことをはいはいと言って実行するのではなく、どうやったらもっと効率的にできるかと考え続ける姿勢には敬意を覚えますね。
日本で売られている鶏卵は優秀で美味しいですが若干不満に思うことがひとつ。それは使う単位が卵1個ずつになること。卵1/2個、1/3個という単位で簡単に使えないのはときに不便です。海外で売られている卵液のパックが日本でも流通すれば良いのに──なんて、ファミレスの工場長のエピソードを思い出しながら考えることがあります。
逆にトンカツなどを揚げて半分残った卵を持て余すこともしばしば。
そこでちょこっとだけ卵があれば成立するこんな料理のレパートリーを持っておくと便利かなと思った次第です。
[材料](1人分)
・ししとう:数本
・エリンギ:1本
・卵:1個(使いさしの半個分程度でも可)
・鶏ガラスープの素:4g
・ブラックペッパー:少々
・ごま油:8g(小匙2)
[作り方]
1.ししとうはヘタを切り落とします。エリンギは5mm角程度の細切りにします。卵はよく溶いておきます。
2.フライパンにごま油を入れて中火にかけししとう、エリンギを投入しまし、ししとうに軽く焼き目が付く程度に炒めます。
3.2.に鶏ガラスープの素、ブラックペッパーを振ってさっと炒め、卵を流し込みます。そのままいじらずに20秒焼いてから卵を手早く閉じればできあがり。
[備考]
・シンプルな塩味で飽きの来ないおかずです。ししとう、エリンギには個体差がありますので調味料は味を見ながら加減してください。
・特にトンカツなどを作った後、残った卵を持て余したときにオススメのレシピですよ。
・夕飯のおかずにしても良いですがお弁当箱のスペースを埋めるのにぴったりです。
・具材はあり合わせでいろいろな野菜を加えると彩り鮮やかになります。お肉をちょこっと足すと更に豪華になりますよ。
ということで、よければ一度お試しください。
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