mixiユーザー(id:163513)

2021年07月13日13:01

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悪穂

 
【悪穂】
 
 
手でふれてしたしむときには
眼はみえなくなろうとしている
黙考にある、ふたえのさまのように
 
しばしばしたしむ、ふれうるものなら
たとえそれが隻句や垣であっても
 
みえているものは手にふれると
みばえとことなるさしもどしをする
だからこそくびも手中にくびる
 
みえなくなることにさんざつかれ
そぞろあるきからようようもどると
手には悪穂というべきがにぎられ
むごくむらさきを滴らせている
 
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