肢や触角をロクに広げないまま長くタトウに収めていた虫を、熱い蒸気で軟化して何とか形作ろうとするのだが、手先が不器用なことから、触角やふ節がついポロっと取れることが少なくない。ちょっと悲しくなってしまう。
さて、丹沢で採ったケシキスイの続き。
自分にとっては山間の虫は全て珍しいのだが、一般的に見て珍しい種なんてそうそう採っているはずもなく、調べてみるとたいていは普通種だ。それでも、一つ一つ種名を調べていくと、ケシキスイ科の全体像が少しずつ見えてくるような気がして、ちょっと楽しい。
↓左はカクアシヒラタケシキスイ(2012年)、右はキノコヒラタケシキスイ(2010年)。後者は他の山でも採っているので、相当な普通種なのだろう。
ついでに、2017年に伊豆の天城で採ったケシキスイも見てみると、判別できない個体がいた↓。
形からはムクゲケシキスイ亜属と思うのだが、それ以上はよく分からない。アカムクゲケシキスイに似ているが、いろいろと違うようにも見える。現物を確認して比較してみたいところだ。
というわけで、しばしお蔵入り。
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