丹沢での過去の採集個体にちらほら混じるケシキスイの仲間を探していると、意外な種が見つかった。
↓左の、ムナクボヒラタケシキスイである(右の触角を出せていない標本個体は、クロヒラタケシキスイ)。2013年6月9日の採集個体。
ムナクボヒラタケシキスイは、我が近所で見つかる虫である(冬場は樹液、夏場はFIT)。
一方、上の個体の採集状況を思い出せないが、同じタトウの中の他の虫たちと同様に、標高1000m付近で採集したはずだ。現に、当時のタトウの画像↓に、ちゃんと収まっている。この虫を近所で集中的に採集したのは2013-14年の冬場だったので、このときは近所の虫と同種だとは気づかなかったのだろう。
丹沢で自分がフィールドとしている烏尾山近辺の標高1000mあたりで見られる虫の中で、都区部市街地にも共通に見られる虫は、センチコガネやセマダラコガネくらいだと思っていた。このケシキスイが、それほどの垂直分布をしているのは、ちょっと意外である。
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