mixiユーザー(id:1299833)

2019年06月16日13:57

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日本大学文理学部編『知のスクランブルーー文理的思考の挑戦』(ちくま新書)

 文理学部という呼称は日本大学だけらしく、文理的思考とはいかなるものか。
 それもそうだ、いまは学際的思考というノリ。
 だが名は二の次でもいい、どうせこれもinterdisciplinaryの訳語なのだから。
 その発想自体はずいぶんと前から、つまりわたしが学部にいたころから、そんな問題意識は巷で論議されていた。
 だが話に取り上げるのは楽だが、じっさいに実践する段になると、困るひとが多いんじゃないだろうか。
 早い話、立花隆も、これから必要なのは、コンピューター、英語、分子生物学、と語っているくらいである。

 さて、永井均の話が聞きたかった。
 しかしながらずいぶん多数のひとがこの本には加わっていて、ひとりの分量はあまりに少ない。
 永井均の話も尻切れとんぼ、という印象。
 現代中国の映画論はそれなりに面白い。
 個人的な好みかもしれないが、理学的思考にわたしは惹きつけられた。
 火山地質学やらウイスキーの物理学、ゲノム編集、植物の科学、など。
 この種のアンソロジーを編むのは、とてつもなく難しそうだ。
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