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2019年03月25日02:17

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卒業

 
【卒業】
 
 
みなみ風のはげしく荒れる日は
爾後もおぼえているにあたいする
おなじ舌が空でひるがえりやまない
 
わたくしどもの生きはさみしく
ものを祝うならその渦中にではなく
事前と事後の二度にこそそうすべきだ
渦中ならしずかに惜しみそれでも
祝意を倍にせずどう元がとれようか
 
予感しつつおくれだすこころばえが
たずねてする予祝のさだめだった
ことばみなが見送りだとも知っていた
 
みなみ風のはげしく荒れる卒業は
まなこをあけられぬまぶしさ
かおにきざまれたささくれすら
いならぶみなをいたみあげた
 
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